
近年、AI(人工知能)やヒューマノイドロボットの進化は目覚ましく、製造業を取り巻く環境も大きく変化しつつあります。
量産工場ではすでに自動化・省人化が進み、今後は人の形をしたヒューマノイドロボットが現場で活躍する時代も現実味を帯びてきました。
一方で、私たちのような中小規模の製造業においては、大企業と同じ土俵でロボット化を進めることが必ずしも最適解とは限りません。本記事では、AI・ロボットの進展をどう捉え、どのように自社の強みへとつなげていくべきかについて考えてみます。
量産製品とヒューマノイドロボットの親和性
大量生産を前提とした製造現場では、すでに産業用ロボットが欠かせない存在となっています。
今後は、単純な繰り返し作業だけでなく、
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部品の持ち替え
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工程間の移動
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複数作業の統合
といった柔軟な動きが求められる場面で、ヒューマノイドロボットの導入が加速していくと考えられます。
特に製品形状や工程が固定されている量産品においては、人の代替としてロボットが最も力を発揮する分野と言えるでしょう。
中小製造業だからこそ「人にしかできない作業」を強みに
一方で、多品種少量生産や試作、細かな調整を伴う加工では、現時点でも人の感覚や判断力が大きな役割を担っています。
例えば、
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微妙な歪みや反りを見極める感覚
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材質や表面状態に応じた加工条件の調整
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図面には表れにくい「経験則」に基づく判断
こうした作業は、数値化やプログラム化が難しく、熟練者の経験と勘が品質を支えています。
今後も私たちのような規模の会社では、すべてを機械に置き換えるのではなく、
人間にしかできない作業を磨き続けることが最大の強みになると考えています。
事務作業はAIにより大きく変わる
現場作業とは対照的に、事務作業の分野ではAIの進展による変化が急速に進むと予想されます。
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見積書・請求書の自動作成
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受発注データの自動処理
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入力ミスや計算ミスの防止
これまで人が手入力していた業務は、AIやシステム連携によって年々削減されていくでしょう。
将来的には、事務所を物理的に構えない企業が増えていく可能性も十分に考えられます。
ヒューマンエラーを防ぐという観点でも、事務作業におけるAI活用は避けて通れない流れです。
急速に変化する時代の中で、企業が生き残るために
AIやヒューマノイドロボットの登場により、私たちの仕事の形は今後さらに多様化していきます。
変化のスピードは速く、「これまで通り」を続けるだけでは取り残されてしまう時代です。
私たちは創業70年を超える企業として、次の世代へと技術と信頼をつないでいく責任があります。
100年企業を目指す上で重要なのは、
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新しい技術を正しく理解すること
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自社に必要なものと不要なものを見極めること
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変えるべき部分と、守るべき部分を明確にすること
だと考えています。
まとめ|AI時代でも変わらない「ものづくりの本質」
AIやロボットは脅威ではなく、使い方次第で大きな武器になります。
効率化できる部分は積極的に取り入れつつ、人にしかできない価値をさらに高めていく。
めまぐるしく変化する世の中に後れを取らないよう、これからも技術と向き合い、柔軟に挑戦を続けていきたいと考えています。
今後も本ブログでは、製造業の現場視点から、技術や業界動向についても発信していきたいと思います。

